イメージを活用した心の切り替え方のご紹介。今回は好きな人をイメージして…【キーワード】
メンタルトレーニング,
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心の切り替え方~好きな人をイメージして
子どもの笑顔や動物の赤ちゃんを想像する
今週も、1週間を楽しく過ごすためのメンタルトレーニングをご紹介します。今回紹介するのは、「イメージを活用した気持ちの切り替え法」です。
頭の中で梅干しを想像してみてください。梅干しを想像するだけで唾液が出てきませんか? レモンを想像しても、唾液が出てくるかもしれませんね。このように、頭の中で何かをイメージすると、身体にも反応があらわれるのがわかると思います。このしくみを使って、体と心を元気にすることもできるのです。
例えば、恋愛中の好きな人や憧れているタレントさんなどをイメージすると自然と顔が笑顔になりますし、かわいい赤ちゃんや無邪気な子どもの笑顔、動物の赤ちゃんやかわいがっている動物などをイメージすると、愛しい気持ちが芽生えてくる、そんなフィーリングを感じることはできるでしょうか?
その思わず笑顔になってしまう微笑みのエネルギーを目と目の間に感じながら、そのフィーリングを顔全体に広げていきます。そして、その微笑みのフィーリングを、のどを通って身体全身に広げていくのです。もし、体調がすぐれないところがあれば、その部分にも微笑みのエネルギーが働きかけて、どんどん癒していくのを想像してみてください。1つ1つの内臓を意識しながら、微笑みのエネルギーがその内臓を癒して活力を与えているところをイメージできます。
ある弁護士の女性は、仕事のストレスから膀胱が痛くなる症状が出ていました。そこで、恋愛中の自分の好きな人をイメージして、そのときにもたらされる微笑みのエネルギーを膀胱に流しながら癒されるところをイメージしたそうです。すると、今までの膀胱の痛みが和らぎ、ストレスから解放され、気分がよくなったと話してくれました。
好きな人をハグするイメージを持つ
中国では、気功法とあわせてがん患者にこの手法を使って治療している場所があります。愛情を感じているとき、身体にはオキシトシンというホルモンが分泌されます。オキシトシンが分泌されると、安心感、信頼感、連帯感を高め、恐れや不安を軽減する働きがあるのです。
好きな人をイメージするだけで効果は表れますが、好きな人を抱きしめているところをイメージするとさらに効果があります。6秒以上誰かを抱きしめたり、抱きしめられているところをイメージすると、オキシトシンやセロトニンなど気分を高揚させる物質が分泌され、免疫機能を高めたり、身体的苦痛を和らげたり、血圧を安定させて、心地よい感覚を得られることが、科学的にも検証されているそうです。
好きな人をイメージしたり、好きな人を抱きしめているところをイメージするだけで、気分や気持ちを変えることができます。通勤電車の中でも、会議中でもどこでもすぐにできて効果がありますので、ストレス場面や日常のさまざまな場面で活用してみてくださいね。
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イメトレ講座日経BP 2012.9)
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