なぜ非常識な人ほど成功するのか?
2012年 10月 30日
夏山直道著
ビジネスで成功を収めたい、同期・同僚よりも仕事ができるようになって、いい結果を残したい。日々このように思って仕事に取り組んでいる人は多いはずです。しかし、そのための行動は、夜遅くまで残業したり、何か大きな目標を作り、そこまでの道筋を計画してみたり、コミュニケーション能力を磨いたり、といった方向になりがち。果たしてそれで、本当に仕事の実力をつけて、その他大勢の中から抜きんでることができるのでしょうか。
『なぜ非常識な人ほど成功するのか』(ぱる出版/刊)の著者、夏山直道さんは、仕事で成功する人の特徴を“非常識な人”だとして、本書の中でこれまで良しとされてきた仕事のやり方や心構えとは一線を画した“成功法則”を取り上げています。
仕事はまず手を抜くことを考えろ!
与えられた仕事は手を抜かずに真面目にやるべき、それを積み重ねていけばいつかは…。こういった「地道にコツコツ」という考えも大事には違いありません。ただ、人類は「いかに楽をするか」を考えることによって進化してきたのも事実。与えられた仕事を真面目にこなすことばかり考えて、質を落とさずもっと効率的にできないか、もっと楽にできないか、ということに気持ちが向かないようでは、いつまでたっても“進化”していくことはできないのです。
目標は立てるな!
「別荘を持つ」「高級車に乗る」「社長になる」など、モノや肩書を手に入れることは、確かに仕事に打ち込むモチベーションになりえます。 しかし、いざそれを手にしてしまったら、何をモチベーションにがんばっていけばいいのでしょう。「モノ」や「地位」を目標に頑張ることができるのは一時期だけです。それよりも「どんな人になりたいか」「どんな生き方をしたいか」を考えた方が自分の可能性は広がるというもの。「理想の自分」や「理想の生き方」は車や別荘とは違い、一生ものなのです。
胡散臭い人になれ!
「胡散臭い人」と聞くと、あまりお近づきになりたくないと思うかもしれません。しかし、郵政民営化を成し遂げた小泉純一郎しかり、アップルのスティーブ・ジョブズしかり、誰もやったことのないような新しいことを始めた人というのは、いつの時代も胡散臭く思われるものです。もし、あなたが成功を重ねていけば、周りから「胡散臭い人」だと思われる時がくるかもしれません。しかし、それは褒め言葉であり、自分が周りから抜きん出始めた証拠だといえます。
自慢話はどんどんしろ!
特に日本に言えることかもしれませんが、自慢話をする人は、自分をより大きく見せようとしているように思われ、いい印象を持たれません。一方で、自慢話というのは「こうしたらうまくいった」という成功ノウハウでもあります。そう考えると、自慢話というのは聞く人にとっても有用なもの、つまり人のためにもなることなのです。人と同じことをやっていても、集団の中から抜け出すことはできません。それは仕事のやり方や心構えも同じこと。
本書で語られている“成功法則”には、一般にあまりよしとされていないものが数多くありますが、それだけにあなたがその他大勢から抜け出すために、一役買ってくれるかもしれません。
(source:sinkanjp)
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