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by nanasan1029
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カテゴリ:発想法・勉強法( 7 )

【成功している起業家に共通する行動原理】1.ビジネスパートナーとの信頼関係を重視…2.取引先やお客様のメリットを常に考えている…3.楽天的で前向きな考え方…【キーワード】:ビジネス 発想法, ビジネス 発想源, ビジネス 発想術


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「稼ぎ力」をテーマにしてこの講座をやっていることもあり、経営者として活躍している友人に、どうして稼げるのか話を聞かせてもらう機会が増えました。

様々なビジネスで大きな成功を収めている人がいますが、うまくいっている人には、いくつかの共通点があることに気がつきました。聞けば当たり前のことと思うかもしれませんが、とても大切なことばかりです。

一つは自分がビジネスをしているパートナーとの信頼関係を重視していることです。大企業はともかく、個人の看板で仕事をしているような起業家の人たちは、自分自身の信用が全てです。以前、私もとある出版社から突然メールが来て、進めていた仕事を一方的にキャンセルされるということがありましたが、それ以降その方とは一切仕事をしなくなりました。このような信頼関係を壊してしまうような行為は、評判を落とし、長期的には大きなマイナスになります。

二つ目は取引先やお客様のメリットを常に考えていることです。何かビジネスを始める時に、その仕事が社会にどう貢献するのか、あるいは利用する人にどんな喜びやメリットがあるのかを収益より先に考える。それを見極めた上で、ビジネスとしての可能性があるかを考えていくというプロセスです。最初に収益ありきで、儲かるからやるのではなく、仕事の存在意義を優先させているので、長続きし、周囲からも受け入れられるのです。

そして、三つ目が、何とかなるという楽天的で前向きな考え方です。大企業にいると新しいことを始めようとすると、できない理由ばかり探して、いつまで経っても判断できないという状態になることが多いのですが、起業家の人たちはまずやってみて、失敗したらやめれば良いと考えます。失敗することに対するためらいが無いということです。

ビジネスをゼロから立ち上げるというのは、本当に大変なことです。私も13年前に、マネックスグループの創業に参加しましたが、上記の3つのポイントは外していなかったと思います。

大きな組織で大きな成果を出している人も素晴らしいと思いますが、自分でビジネスを立ち上げた起業家の人たちには、組織人には無い不思議な魅力を持った人が多いのです。人間的に魅力があるというのは、うまくいっている人の、もう一つの共通点かもしれません。

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by nanasan1029 | 2012-11-09 08:36 | 発想法・勉強法
【退職ブログリンク集あり】:エンジニアの間で流行中、「退職ブログ」に意味はあるのか?優れた退職ブログは採用担当者も会ってみたいと思わせることも…詳細は本文を…【キーワード】:退職 ブログ, 早期退職 ブログ, 退職しました ブログ


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ごはんを一緒に食べながら、この原稿の批評(ダメ出しともいう)をしてくれる編集長の吉岡綾乃さんとのランチが流れた時のこと。「スミマセン、行けません」と書かれたメールには、写真が1枚添付されていました。開いてみるとiPod touchの写真で、ファイル名はなぜか「iPod touch、始めました」。

「どうして冷やし中華みたいなファイル名なんですか?」と聞いてみると、「3年前にiPhoneをやめたときにいろんな人に責められて、いまだに『本当にあの後ずっとiPhoneを使っていないんですか』と時々聞かれるんです。なので、『また始めましたよ!』と折を見てアピールしていこうと思って。まあ、iPhoneじゃなくてiPod touchですけどね(笑)。いやー、最近ずっとAndroidだったので、iOSのユーザーインタフェースは慣れないですね~。指が無意識のうちに『戻る』ボタンを探してしまうんですよ……」と、分かったような分からないような返事が返ってきました。謎すぎる。

ああ、そういえばこの人は、何かをやめたことでは変に有名な人だったんだっけ……と、やめたつながりで思い出したのが「退職ブログ」のことでした。


a0028694_9205259.gif「退職しました」というブログが流行の兆し

退職ブログがしばらく前から流行していることに、目ざとい人なら気がついているでしょう。何それ? と思った人は「退職ブログ」というキーワードで検索してみると一目瞭然です。まとめページもあるので、有名どころの退職ブログをざっと読むことは難しくありません。まずは読んでみてください。(記事下に退職ブログリストあり)


a0028694_9205259.gif「なるほど」と思いましたか? それともピンとこなかったですか?

他人の退職ブログを読んでみて、「なるほど」と思った人は、今後の自分自身のキャリアについてあまり心配しなくてもいい人。逆に読んでもピンと来ない人は、今後のキャリアについて少し心配したほうがいい人である、その可能性が高いのです。

退職ブログを書いている人はたくさんいますが、現状よく読まれているのは俗にエンジニア領域と呼ばれるところで働いている人です。内容は割とシンプルで、退職の報告、いままでその会社でかかわってきた仕事について、どんな人と一緒に仕事をしてきたのか、そして、その人たちへの謝意、今後どんなことに取り組んでいきたいのか、というフォーマットでまとめられていることが多いです。


ここまで説明すると、多くの人が理解できると思います。実はこのブログ、期せずして「自分をアピールする材料」になっています。

退職ブログを読めば、その人がどんな仕事をしてきて、どの程度の能力があり、どんな事業に今後興味を持ちそうか、すぐに分かります。そして、優れた退職ブログは、その部分の整理がとても上手くできていて、一緒に仕事をするパートナーを探している人(採用担当者に限らない)なら、コンタクトを取ってみたいと思わせる内容になっています。実際、退職ブログを掲載した人に対して「ウチで働きませんか?」というお誘いメールを送ったある企業の採用担当者によると、その人から来た返事が「御社で四社目です」というものだったというから、その効果は絶大だといえるでしょう。


a0028694_9205259.gifスキルの可視化ということの重要性を考える

「そんなの、有名エンジニアだからだろ? ごくフツーの一般人が退職しましたと書いても、そんなものそもそも誰も読まないじゃないか」という声が聞こえてきそうです。それは当然ですね。世の中にまったく知られていない人がブログを書いても読まれることはまれ(私のブログも!)です。だとしたら、退職ブログを書くことに意味はない、と思われがちですが、それは違います。退職ブログが成功する(この表現が正しいかどうかは議論の余地がありますが)には、キチンとした伏線が必要なのも事実です。

そもそも、有名エンジニアといっても、誰でも知っているというほど有名人である必要はありません。その業界にいる人なら一目置いているというレベル。そうなるにも大変なことは十分承知していますが、彼らが何をしているのかをきちんと整理してみると、自分の参考になることも多いはずです。

まず、彼らが有名になった経緯を考えてみると良いでしょう。業界で有名とされる人たちの多くは、アウトプットを盛んに行っています。例えば、ブログを書いているという人も多い。技術的なことを中心に、自分が学んだり経験したりして得たことを、積極的に開示しています。

後に続く人が、自分が知りたいことを検索して、そのブログに触れる。そして、そのブログが評判を呼ぶことで、勉強会で講師をしたり、業界団体が主催するイベントでバネラーとして呼ばれたりという機会も増えてきます。そこまで来ると、業界で一目置かれる人になることは間違いないですし、退職ブログを書けば「おお、あの人辞めちゃうのか。


次はどこに行くのかな?」と注目されることは請け合いです。

ここではエンジニア領域を例に挙げていますが、マーケティング領域などでも同様のことが起き始めています。おそらく今後は、より広いジャンルで多くのビジネスパーソンにも同様なことが起き始めるといってもいいでしょう。重要なことは、体系的ではないにせよ、スキルの可視化とその公開を「自分自身の手で」やっているという点なのです。


a0028694_9205259.gif職務経歴書では、仕事ができるかどうか分からない

FacebookやTwitterなどのソーシャルツールを利用していると、あることに気がつきます。それは「人が何に関心があるのか」という発見です。友人たちが投稿した事柄に、つい反応してしまうことで「あ、こういうことに自分は興味を持っているのか」と知るはずです。同時に、他の友人たちの関心事を見ることで「なるほど、こういう分野にアンテナを張っているわけね」ということにも気がつきます。

そう、自分の視野が可視化されると同時に、他人の視野もある程度見えてしまう……そういう時代になりつつあるのです。裏を返せば、日々の行動の多くを公開してしまうことで、スキルの可視化は意外に容易にできる、ということなのです。「勉強会に参加した!」とFacebookのウォールへ投稿し、その内容を整理してブログにアップしておけば、その分野への興味関心があることを誰かに伝えられる。同時に、整理されたブログを読めば、その理解度とともにどの程度仕事ができるのかは想像がつく、という感じでしょうか。

「職務経歴書を見ても、ホントに仕事ができるかどうかは分からない」と、採用担当者たちは口を揃えます。面接などで実際に会って話をしても、当然仕事ができるのかどうかは理解できない。試用期間を上手く使えば済む話なのですが、そういうドライな対応は日本の企業の多くが苦手としているところ。

しかし、自分の手でさまざまなスキルを可視化している人なら企業もアセスメントが容易になります。新しいビジネス領域に乗り出すために人を確保しよう、と考える企業なら、その分野で実績のある人を探すのはもちろんのこと、興味関心がある層にまで視野を広げて人を探す時代が近づいています。つまり、日々どんなことに関心があるか、そして、それを学んでいるか、さらに、学んだことや経験したことを整理できるか、そしてそれを公開しているかどうかで、次のキャリアを考える幅が変わってくるようです。

エンジニア領域は、働き方、キャリアの作り方、そしてスキルの可視化など、さまざまな点で、他の領域で仕事をしている人と異なっています。しかしそれでも、参考にすべき点はとても多い。時代の先端という感じだけではなく、ある種の合理性や目的性を持っています。長い間この領域で働いている人間の肌感覚として、おそらく時代がこちらに流れていくのだろうと思わせる要素にあふれています。そのタイミングが来た時に焦ることがないよう、今から日々のアウトプットを積極的、かつ継続的に行って、自分が持っているスキルの可視化を測っておくことを、これを読んでいる皆さんには強くお勧めしたいです。

そう、キャリアアップとは「雇ってください」と、どこかの企業にお願いするのではなくて「ウチに来ませんか?」と、企業から誘われることなのですから。そして、誘われるコツは一つ。自分のことを見つけてもらう努力をすることです。ここにこんなことができる自分がいますよと、アピールするだけ。そのためのお膳立ては、すでにできていることに、この段階で気づいていないあなたは、意外と危険なのです。

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by nanasan1029 | 2012-11-06 16:51 | 発想法・勉強法
ありえない偶然はなぜ起こるのか?偶然の一致が生み出す「発見」が脚光を浴び、正当化の文脈」思いつきや発見が正しいか検証し裏付けする段階は見逃されがち…【キーワード】:偶然の一致, 直観力, メタ認知, 確証 バイアス, クールマインド・ホットハート


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「論理じゃなく、直感力でやれば物事はうまくいく」。そう書かれたビジネス書をよく見かけますが、果たしてそれは正しいのでしょうか。たしかに、経営上の決断を、その人の直感力に頼って正しく判断できたケースもあるでしょう。ただ、忘れてはならないのは、「直感力に頼って潰れた会社も膨大にある」ということです。

ただの偶然とは思えないような神秘的な一致が起こることはしばしばあります。たとえばペニシリンは、実験中のシャーレに、偶然青カビが紛れ込んでいたのを見た科学者の、“直感”で発見された。こうした「偶然の一致」は、科学の発展の歴史にはなくてはならないものです。

ただ、発見というのは、科学者が常にそのことを考えていたからこそ生まれるわけです。偶然の一致が生み出す「発見」があまりに脚光を浴びてしまうがゆえに、科学のもう一つの重要な「正当化の文脈」――思いつきや発見が本当に正しいか検証し、裏付けする段階は見逃されがちです。この裏付けの段階を怠ると、単なる偶然の一致を特別な何かなのだと後で意味付けしてしまうのです。

背景に意味のある「偶然の一致」とそうでないものの違いを見分けるために、ビジネスの現場における「偶然の出会い」を例に挙げましょう。

たまたま会いたかった人に出会って、その人と一緒に仕事をする機会を得ることがあります。この場合、出会いそのものは偶然でも、もともと企画を温めていたり、出会いから触発されて企画したりすることによって偶然が「必然」に変わるわけです。これは意味のある「偶然の一致」です。

一方、何の裏付けもない「偶然の一致」はというと、偶然出会って、偶然仕事がうまくいっただけなのに、「あの出会いは運命の導きだった」というように、背景にまるで何かがあったかのように思い込み、なんとなくうまくまとめてしまう。

「こうやったらうまくいったから、今度もこうしよう」と誰だって思いますよね。冒頭で述べた「直感力」に頼る経営はこのケースに当てはまりがちです。


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たとえば、ダイエーの創業者・中内功氏は成功体験の中から背景にあるさまざまな事象を見出す目がありました。うまくいけばいくほど自分のやり方に自信をつけていく、これを「確証バイアス」――“成功体験の罠”といいますが、そんな確固たる自信と積み重ねのある人にとって、その前提が崩れたときが失敗のときです。中内氏の場合は、周囲の状況が大きく変化していたにもかかわらず、成功体験があることが“罠”になり、方向を修正できなくなってしまったのです。

人間は、自分のものの考え方や周囲に対する解釈を一貫させるため、例外が起こらないように考えを修正してしまいます。だから、間違いに気づかない。そのため、成功者は「成功している自分は失敗してはならない」と考えがちです。それ自体は悪いことではないのですが、そう考えがちになる自分がいることを認知しておくことが大切です。

「クールマインド・ホットハート」という言葉があります。新しいものを発見し、偶然の一致にいろいろな意味を見出そうとする前向きな動機づけを行うハートと、そこで生じる思考のバイアスを冷静に意識するマインドを持とう、という意味です。

このように、自分自身の心の動きを自分で認知し、よりよく制御しようという考え方は、心理学では「メタ認知」と呼ばれます。こうしたハートとマインドをバランスよく共存させうる人が、成功者になりうるのではないでしょうか。(文ー菊池聡)

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a0293798_22334394.gif菊池 聡(信州大学 人文学部准教授)



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by nanasan1029 | 2012-11-01 02:50 | 発想法・勉強法
いくら怒っても彼らの行動は変わらない。Swartz氏が米・ゼネラルモーターズ社の事例をもとに「史上最悪の工場を変えたシンプルな教え」について語る…【キーワード】:ビジネス 発想, ビジネス 発想源, ビジネス 発想法, マネージメント 能力, マネージメント スキル, マネージメント経験


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誰かがミスをすると私たちは腹が立ち、怒鳴ることもあります。怒る理由はミスをした人の行動を変えたいためです。しかし、いくら怒っても彼らの行動は変わらないどころか、反抗的になることさえあります。100万人以上のメンバーが所属する非営利政治活動グループ「Demand Progress」の設立者で代表のAaron Swartz氏は、「重要なのは人間を変えることではなく、仕組み(システム)を変えること」と述べています。今回はSwartz氏が米・ゼネラルモーターズ社(以下、GM)の事例をもとに「史上最悪の工場を変えたシンプルな教え」について語ります。


a0028694_9205259.gif米・ゼネラルモーターズ社の実験

米・カリフォルニア州フリーモントにあるGMの工場は最悪の状態でした。当時の労働組合長は「戦いの毎日でした」と振り返ります。「働いている時間より抗議活動をしている時間の方が長かったのです。ストライキは日常茶飯事で、毎日が混乱の連続でした。当時の自動車業界では、フリーモントの労働者は全米で最悪だと呼ばれていたのです」。

当時の工場を調査した米・ミシガン大学のJeffrey Liker教授によると「フリーモントの工場で買えないものはない」がキャッチフレーズだったそうです。「セックス、ドラッグ、アルコール、すべてが工場内で手に入りました。昼食や休憩時間になると、賭博などの違法行為も見られました」。無断欠勤は常習化しており、労働者が十分に出勤していないため、製造ラインが動かせないことも多くありました。管理者は、工場近くのバーに入り浸っている労働者たちを引きずり出して働かせたこともあったそうです。

会社が労働者に罰を与えれば、すぐに過激な仕返しがありました。会社の車にわざとキズを付けたり、ストライキを始めたり、部品を故意に取り付けなかったりしました。それは会社と労働者の戦争でした。1982年、ついにGMはフリーモントの工場を閉鎖しました。しかしその翌年、トヨタがアメリカで最初の自動車工場を建設するにあたり、GMと提携することが決まりました。フリーモントの工場は再稼働することになったのです。

この時、工場で再雇用されたのはGM時代に最悪と呼ばれたあの労働者たちでした。またこの出来事は、「GMとトヨタがそれぞれ同じ労働者を雇ったらどのような違いが出るのか」という、経営史に残る壮大な実験の始まりでもありました。

まずトヨタは、フリーモントの騒がしい労働者を日本に送り、彼らにとっては「全く新しい働き方」を見せることにしました。


a0028694_9205259.gif「トヨタ生産方式」と呼ばれる働き方です。

トヨタでは、現場の労働者と管理者は同じチームだと見なされていました。労働者がミスでラインを止めても、管理者が怒鳴ることはありませんでした。それどころか、どうやって労働者を手助けできるか、自ら現場に足を運んで聞きに来ていたのです。フリーモントの労働者にとって、これは信じられない光景でした。当時のトヨタで教育係をしていた従業員はその光景をこう語ります。「フリーモントで30年以上働いてきた白髪まじりのアメリカ人が、涙を流しながらトヨタの労働者を抱き寄せていました。彼らはみんなが協力し合うトヨタの働き方を見て、心の底から感動したようでした」。

3カ月後、フリーモントの労働者はアメリカに戻り、工場は再稼働しました。すべてが変わっていました。抗議活動や無断欠勤はすっかりなくなり、労働者たちは仕事に来るのが楽しみだと言うようになったのです。変化はそれだけではありません。過去に全米最悪と呼ばれたフリーモントの工場は、全米トップの工場に生まれ変わったのです。作った車は満点に近い品質評価を受け、製造コストも急減しました。問題は従業員にあったのではなく、仕組みにあったことが証明されたのです。

組織は人間だけで成り立っているわけではなく、仕組みがあって成り立つものです。その意味で、組織とは人間を組み込んだ機械のようなものです。「組み立てライン」を想像してみてください。単純に人を集めて、マニュアルと部品を与えてもうまく組み立てられないはずです。逆に、ベルトコンベアの上に部品を載せて、作業者が別々の工程を担当するなど、入念な仕組みを作れば組み立てラインはスムーズに動くでしょう。


a0028694_9205259.gif仕組みを作って結果を出す

仕組みがうまく動かない時、その中の人間に対して怒っても意味がありません。機械が動かない時、部品に対して怒るようなものだからです。もちろん、間違った部品を使っていれば、機械が動かない場合もあります。しかし、それは部品自体が悪いわけではなく、部品の使い方を間違えているだけなのです。

人生で達成したい目標があるなら、おそらく何らかの組織が必要でしょう。もし、その組織が自分ひとりだけだったとしても、すべてをひとりでやる必要はありません。組織を作って他人と協力すれば、望んだ結果が起こしやすいのです。

例えば、あなたは自宅の裏庭に小屋を作りたいとします。木材を切ったり、ハンマーで打ったりするのは得意ですが、全体的な設計は苦手です。

何回組み立てても、うまく行きません。自分で設計方法を学ぶことも解決策のひとつですが、「自分は設計には向いていない」と早々に見切りをつけるのも手です。代わりに、得意な友達に設計を任せて、自分は組み立てに専念します。小屋を作ることが最終目標なので、すべてを自分ひとりで作る必要はないのです。

また、運動して健康を保ちたいと思っているのに、面倒でなかなかできていないとします。こんな時、できない自分を責め続けても問題の解決にはなりません。代わりに「運動するための仕組み」を導入しましょう。毎朝ルームメイトにリマインドを頼んだり、時間を決めて一緒にジムに通ったりというのも仕組み作りです。何か課題があっても、すべてを自分ひとりでやる必要はないのです。


a0028694_9205259.gif「根本的な帰属の誤り」による思い込み

1967年、心理学者のEdward Jones氏とVictor Harris氏は、大学生を集めて実験を行いました。

実験は、他の学生が書いたエッセイを読ませた後、ディベートさせるというものです。エッセイを書いたのは架空の人物で、ここではJimと呼ぶことにします。エッセイはキューバ革命の指導者フィデル・カストロがテーマです。ただ、エッセイの書かせ方についてはさまざまな工夫をしました。エッセイは「カストロ擁護」、「カストロ批判」、「Jimが自ら立場を決めた」などの内容で用意しました。集めた大学生にはJimの書いたエッセイを読ませ、Jimが「親カストロ派」なのか「反カストロ派」なのかを判断してもらいました。

実験を行ったJones氏とHarris氏は特別な結果を予想していたわけではありませんでした。Jimがカストロ擁護のエッセイを「自ら進んで」書いた場合は親カストロ派だと、反対に擁護のエッセイを「強制された」場合は反カストロ派だと学生たちは判断すると考えていました。しかし、結果は完全に違っていました。Jimがカストロ擁護のエッセイを強制された場合でも、学生たちは彼のことを親カストロ派であると判断したのです。これは信じがたい結果でした。研究者たちは「学生が実験をよく理解してなかったからだろう」と思いました。

納得のいかない研究者は、何度か実験を行いました。ついには実験者がJimにどのようなエッセイを書くか指示しているところを録音し、学生に聞かせました。これなら、Jimは明らかに自分の意志で書いてはいないので、本心からそのエッセイを書いたようには思えないはずです。

しかし、今回も結果は同じでした。学生はJimのエッセイを読んで、Jimは本心からそれを書いていると思い込んでいたのです。この実験は極端なケースですが、私たちは日常生活でも同じような思い込みをしています。白線をはみ出して駐車してある車を見て、「ひどいドライバーだな」と思っても「急いでいたんだな」とはまず思わないでしょう。

コンサートで何度もぶつかってくる人がいたら「迷惑なやつだ」と思っても「他の人が彼にぶつかっているんだろう」とは思わないでしょう。警察官がデモ参加者を殴るのを見て「なんてひどい人だ」と思っても「ひどい訓練を受けたんだな」とは思わないでしょう。このような思い込みは誰でもしてしまうことです。1977年、心理学者のLee Rossはこの思い込みを「根本的な帰属の誤り」と名付けました。つまり、私たちは状況を考慮せずに、他人の行動を性格と結びつける傾向があるということです。


a0028694_9205259.gif仕組みを変える

誰かがミスをすると私たちは怒ってしまいがちです。これではGMの工場で、現場の労働者がミスをすると上長が怒鳴っていたのと同じことです。なぜ怒鳴ったのかと聞けば、「誰でも怒られたくないので、怒られれば次から注意するようになるから」と答えたでしょう。

しかし、この説明はあまり説得力がありません。労働者はミスをしたかったわけではないし、ひどい車を作るのが楽しかったわけでもありません。それに、仕事のやり方を変えた途端、全く同じ労働者がしっかりと働くようになったのはまぎれもない事実です。

彼らは根っからひどい人間だったわけではなく、普通の人間なのです。仕事がなかなかできないとき、そのことで怒鳴られても仕事をする気になるわけではありません。重要なのは、「人をどう変えるかではなく、仕組みをどう変えるか」ということなのです。必要なのは、「ミスをしても怒鳴らない」という仕組みを作ることかもしれないし、チームに新しいリーダーを引き入れることかもしれません。また、間違えたり忘れたりしないように表示やリマインドをするといった単純な仕組みがあれば十分なのかもしれません。

前述のGM工場では、労働者は毎日のようにミスを起こしていました。エンジンが逆方向に入った車、ハンドルやブレーキがない車、エンジンすら動かない車も見つかっていました。当時の管理者は怒鳴ってばかりで労働者を助けることはなかったそうです。


a0293798_22334394.gif(source:excitenews2012.10.)


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by nanasan1029 | 2012-10-29 11:01 | 発想法・勉強法
仕事力が高まる「超人の読書法」:超人と呼ばれる方々の読書法の紹介します☆ 【キーワード】:読書, 読書法, 読書方法, 読書法 種類, 読書法 本, 読書法 ノート, 読書効果, 黙々読書


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『THE21』2012年9月号総力特集[仕事力が高まる「本の読み方」]では、6人の読書家の方々に、仕事や人生に効く本の読み方、活かし方を教えていただいた。


a0028694_9205259.gifお話をうかがった人とテーマ

桑原 豊(ワタミ〔株〕代表取締役社長):“心に強く響いた本”は何度も読み返す

村上太一(〔株〕リブセンス代表取締役社長):成功談だけでなく失敗談にこそ注目する

夏野 剛(慶應義塾大学特別招聘教授):他人の人生を疑似体験し思考の幅を広げる

名越康文(精神科医):「仕事に役立てる読書」と「心を取り戻す読書」

庵原リサ(日本サブウェイ〔株〕取締役マーケティング本部長):簡単な本から始めてステップアップしていく

高島宏平(オイシックス〔株〕代表取締役社長):壁にぶつかるたびに相談相手となる本を選ぶ

6人のお話を総合してみると、4つのポイントが浮かび上がってきた。


a0028694_9205259.gif身になる読書の条件〔1〕成功者たちの考え方に学ぶ
     
仕事にも人生そのものにも役立つビジネス書といえば、成功者の自伝を思い浮かべる人は多いだろう。特集の取材のなかでも、多くの人が成功者の自伝からは学ぶべき点が多いと話していた。

最年少上場で話題のリブセンス社長・村上太一氏は、学生時代から多くの経営者の自伝を読み、役立ててきたという。たとえば同じベンチャー起業家であるサイバーエージェント社長・藤田晋氏の本は、創業期を乗り越えるモチベーションに影響したそうだ。また村上氏の場合、成功談だけでなく、失敗談からも同時に学び取り、「転ばぬ先の杖」としている。
 
精神科医の名越康文氏も、尊敬できる著者の本を中心に読むという。なかでもお勧めに挙げている植島啓司氏や桜井章一氏らの「一瞬の勝負」の仕方は、生きるうえで参考になるそうだ。


a0028694_9205259.gif身になる読書の条件〔2〕立ち位置に合った本をキャリアに役立てる
     
ワタミ社長・桑原豊氏は、「そのときどきのなりたい自分を投影したキーワードを設け、それにしたがって本を選んできた」と、自らの読書習慣を振り返る。社会人になりたてのころは、「外食産業」。30代、40代では「リーダー」。そして現在、50代では「人間力」や「生き方」を追求する。自分に必要な本を選んできたら、結果的にそうなったということだが、読むべき本が選べない人は逆に「自分にとってのキーワード」を先に考えてみるのもいいかもしれない。

日本サブウェイ取締役の庵原リサ氏も、自分の立場に応じた本を選んで役立ててきている。キャリアに悩んだときは、大企業の女性CEOのエッセイを。ファイナンスについて学ぶ必要があるときは、まずは入門書から。同様の悩みをもつ人には、そのまま庵原氏のセレクトが役立つだろう。


a0028694_9205259.gif身になる読書の条件〔3〕小説や漫画で疑似体験する
     
6人にお勧めとして挙げていただいたものには、ビジネス書や自己啓発系の本だけでなく、フィクションも含むさまざまなジャンルの本があった。

なかでも、小説をお勧めに挙げているのは夏野剛氏だ。「実用書を読むことも必要だが、それだけでは思考の幅が広がらず、つまらない人になってしまう」と話す。夏野氏がフィクションを勧める理由は、「疑似体験ができるから」。自分の人生は一度しかないが、良質な物語を読めば、その登場人物の生き方を疑似体験することができる。それが、想像力や考え方を広げてくれる。

漫画と小説を挙げてくれたのはオイシックス社長の高島宏平氏だ。高島氏は、冒険小説の主人公たちに自分の状況を投影し、そこからチームワークや役割分担などを学んだという。フィクションであっても、仕事に役立つ本はたくさんありそうだ。


a0028694_9205259.gif身になる読書の条件〔4〕実用書以外の読書をする     

名越氏は、「実用のために読む本と、じっくり読み込む本は分けている」と話す。もちろん、専門書や実用的なビジネス書は必要だ。しかし、それだけでは「仕事から離れたときに、寂しい気持ちになる」。つまり、じっくり読んで自分の血肉とする本はまた別のところにある。

また高島氏は、お勧めに挙げた本をこれまで何度も読み返し、役立ててきたというが、決して「仕事に役立てようとして手に取ったわけではない」という。

本特集は、多忙などジネスマンにとって「仕事に効く本」を解介する趣旨だ。しかし、ほんとうに悩んだときや壁にぶつかったとき、自分を助けてくれる本は、もしかしたら、ビジネスに直接関係のない本かもしれない。紹介した本のなかでも、「自分には直接関係なさそうだ」と思うものこそ、手に取ってみてはいかがだろう。 
(source:yahoozashi 2012.9)



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by nanasan1029 | 2012-10-07 01:43 | 発想法・勉強法
沢井敦弘氏(京都産業大学名誉教授)が中村天風先生から直伝された教えを語る、今こそ中村天風に学ぶ「人生を楽しむ」生き方をしようと…【キーワード】:中村天風, 心身統一法, 瞑想法, 意識改革, 自己暗示, 自己暗示法


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a0028694_9205259.gif1. 人生のどん底から救ってくれた中村天風の教え

私は、20代、30代と比較的健康に恵まれました。天風先生がご存命で、その指導のもとで「心身統一法」というヨーガの修行をヒントにした方法を実践していたからです。「心身統一法」のなかでも、自己暗示のことばが、私の心に影響をあたえた最大のものであった、といまは思います。愚かな私は、その頃、そのことをあまり意識していませんでした。

私は高校で8年間英語を教えたあと、36年間、大学で英語を教えました。講師、助教授、教授と順調に昇進し、教授になったのは42歳のときでした。大学院へもいかず、学士の資格しかなかった人間としては異例の早さでした。

50歳にさしかかった頃、ひどい腰痛におそわれ、2、3年苦しみました。6カ月休職もしました。その頃、天風先生に習った瞑想をあらためて学びなおし、瞑想のコツを会得するにいたりました。そして、腰痛からくる消極的な気持ちを克服することができました。そのいきさつ、個人的体験は、『中村天風から教わったやさしい瞑想法』(プレジデント社)にくわしく書きました。

50歳代のおわり頃、大学で役職につき、大学全体の英語教育の責任者になりましたが、英語教育の方針について経営のトップと意見が対立し、私は苦境に立ちました。しばしば経営のトップと私のあいだで激論になり、罵倒しあうまでになりました。

これくらいのことに負けない自分だと思っていたのですが、ある朝、ストレスが積もりつもって心労となり限界に達しました。「このような精神状況のなかで人は自殺を考えるんだな」と私は思い、「この苦境から抜けでるには、教授のポストを投げだして辞職するしかない」とまで考えました。59歳のときでしたから、そのとき退職しても許される年齢だったかもしれません。

その日、いつもの瞑想を20分ほどしてから、そのときの自分の精神の状態を内省して、こう思いました。

「現在の自分の心は落ち込んでいる。20代で天風先生のご存命の頃は、こうではなかった。もっと力強くポジティブだった。当時の自分といまの自分は、どこが違うのか」

このように自問して、ハッと気がついたことは、

「ああ、そうだ!  20代の頃は、毎日のようにポジティブな自己暗示のことばを唱えたものだった。それらが私をはずむように元気にしていたのだった」

そう思いついて、私はもう一度天風先生から習った自己暗示のことばを覚えなおそうと決心したのです。そして先生の書かれた誦句集をとりだし、自己暗示のことばをくりかえし唱えました。すると、2、3日もすると、ぐんぐん昔のように元気が戻ってくるのを感じました。

あんなに苦しかった気持ちが、ウソのように消えて、それ以来私は毎日誦句集の自己暗示のことばを暗記しなおし、自分に朝夕いいきかせました。その効果は驚くべきものでした。大学の役職も、ウソのように気楽に感じられるようになりました。

真っ暗な闇の支配する部屋の中に、微かな光を灯すだけで、闇は消えてしまいます。おなじように、心の闇も、わずかな自己暗示の明るいことばで消えてしまうものです。ちょっとしたポジティブなことばにも、絶望的な状況から人を救う力があります。人の心を元気づけるような唱詩をくりかえせば、それは大きな光となって、人の心を照らすはずです。


(source:president 2012.10.3)


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a0028694_9205259.gif2. ことばの自己暗示は自己変革である

ことばの自己暗示がポジティブであれば、それをおこなう人を強くするのはなぜでしょうか。それは一言でいえば、自分を信ずることができるようになるからです。それは一種の自己変革、もしくは自己改造です。

私は恩師中村天風から、自分を信ずることを「信念」ということばで教えられました。ここで、信念について天風とともに考えてみたいと思います。

信念とは、自分を信ずる念、であり、絶対的な安心感であり、自分の夢や希望を実現する原動力となるものです。信念の強い人は、ゆるぎない安心感をもって、人生を歩いていくことができます。その反対に、信念のない人は、まるで薄い氷の張った湖面を、恐るおそる歩いていくような、頼りない気持ちで人生を送ることになります。

信念は信仰とはまったく違います。宗教的な信仰は、多くの場合、神にすがろう、仏に頼ろうとします。信念は、自主自律の精神で、現実的な方法で人生をつくっていく力です。現実的な方法の一つが、このことばの暗示力の活用です。つまりポジティブな唱詩を唱えることです。唱詩を毎日唱えると、信念につつまれた状態になり、心の奥から力がわいてきます。

天風は「強い信念があれば、奇跡以上の良い現実が生命にあらわれる」と言っていますが、誤解してはなりません。「奇跡」というのは怪しげで迷信的な出来事ではありません。天風の言う「奇跡」とは、常識で考える以上の自己改造が現実化することを表現していることばです。

信念があると、他の人ができることなら、なんでもできるようになる、と天風は考えました。多くの人は、ちょっと努力してできないと、すぐにあきらめてしまいます。そして、できる人のことを、特別な人であるかのように考えてしまいます。

中村天風という人は、若い頃は血の気の多い、いわば激烈な行動家でしたから、じっと机にむかって、絵を描いたり字を書くことはきらいでした。絵を描かせても、円(まる)を3つかいて、それをつらぬく一本の棒線をひき、これが団子だ、といって笑っているような子供だった、と天風自身が言っています。字もろくに書けなかったそうです。それが、中年になって信念を強固にしてから、天風は絵も字も驚くほど上手になったのです。

私は先生の描かれたいくつかの動物、植物の絵を見たことがありますが、玄人眼にどう映るかは知りませんが、とてもよく描けています。また、天風の揮毫(きごう)は、余人にはまねのできないほど気力の充実した筆はこびで、しかもなんの衒いもこれ見よがしなところもない、淡々として高貴な風韻があり、天風の魅力ある人柄が出ています。天風が「信念は奇跡のような力を人に与える」と表現するのは、そういう自分でも信じられないような自己自身の変わりようを念頭に置いてのことです。

このような天風の書や絵はほんの一例です。天風はネパールでの修行ののち、信念が強くなったために、それまで不得手だったものが、人並み以上にできるようになりました。天風はそのことを踏まえて「奇跡」ということばを使ったわけです。


(source:president 2012.10.4)


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a0028694_9205259.gifことばの自己暗示力実践法

ロンドンオリンピック2012が終わりましたが、テレビで観戦していると、何人かの選手がプレイの直前に口でぶつぶつなにかことばを唱えていることに気づいた方もいらっしゃったのではないでしょうか。その唇の動きから、あれは自己暗示をしているのだな、と私にはわかりました。

オリンピックのような、人生ここ一番!という大舞台で、自己暗示のことばは魔法のような力を発揮するものです。けれども、私たちが生きる平凡な日常の舞台の上でも、自己暗示のことばは、大いに私たちの心に元気と力をあたえてくれます。

そんなことばの自己暗示の実践方法についてまとめた新刊『すべてはよくなる―─わが師中村天風に教わった自己暗示力』の内容の一部を、日頃多忙なワーキングピープルの方のためにご紹介します。


******


■「自己暗示のことば」を唱えることによって、人生を変えることができる

いろいろな分野で成功した人々は、必ず自己暗示のことば―─座右の銘─―をもっているものです。それらはすべて人生をプラスの方向へ、人生を変える力があったのです。
たとえば……、

「私は正直、親切、愉快だ!」(天風のことば)

という自己暗示のことばを、毎日2回(朝と夕)、くりかえして唱えてみてください。1カ月もたつと、そんな人間に自分が変わったことに、驚くでしょう。

いつのまにか、人と話す時にウソをつかない正直な人間となり、人に親切にせずにはおれない人間になり、いつもなにかしら愉快でしょうがない人間になっています。
これが「ことばの自己暗示力」です。


■「自己暗示のことば」によって、「しつこい怒り」も消える

しつこい怒りを消すには、他人本位でなく自己本位の人間にならねばならない、と言われています。自己本位とはミスリーディングな言葉で、「自律」というべきで、「自律」とは「自己暗示の活用」です。
ポジティブな、元気がでるような、自己暗示のことばを毎日唱えると、自然に「しつこい怒り」など消えていくものです。


たとえば……、

「私は喜びだ、感謝だ、笑いだ、小躍りだ、と
―─勇ましく溌剌と、人生に一切に、勇往邁進していこう!」(天風の「言葉の誦句」より)

こんな気持ちになるだけで、明朗快活となりますから、「怒り」などは消えてなくなります。


■「自己暗示のことば」をもたないと、プラス思考は実現しない

プラス思考は、人生が順調な時には、だれでも容易にできますが、ひとたび恐ろしい病にかかったり、仕事が行き詰まったりすると、たちまちできなくなります。しかし、病気の時や、運命のおもわしくない、困難に直面した時こそ、プラス思考ができないと、それを乗り越えられないのです。

平素から「元気の出ることば」を自己暗示としてくりかえし唱えていると、いざというときに、自発的に「折れない心で」プラス思考をして、病や困難をのりこえていく、頼もしい自分を発見できるのです。


■「唱詩」(=自己暗示のことば)で自分の心を鼓舞しよう

唱詩とは、数個の文章から成り立つ、朗唱のための詩という意味です。

ふつう、自己暗示のことばとか、座右の銘というと、ワン・センテンスほどの短いものですが、数個の文章から成り立っている方が、思考の根拠を盛り込むことができ、自分に対して説得力が生まれ、より効果的になります。


■中村天風は自己暗示のことばで、病を克服した

ネパールで悟りを開き、病を克服して、帰国して50年間、実践哲学を説いた中村天風は、その後も健康一筋というわけではありませんでした。(あまり知られていない事実ですが)その後も色々な病とたたかいましたが、すべて瞑想と自己暗示などの方法で克服し、健康を享受し92歳まで呆けることもなく活躍し、長寿を全うしました。しかも自己暗示によって自己変革をとげ、人格を陶冶し、多くの政財界の人々に尊敬されました。
天風の自己暗示のことばは、『運命を拓く』(講談社文庫)に掲載されています。


■ノーベル賞をうけた益川教授の座右の銘を唱詩にする

益川敏英さんは私の大学の同僚ですが、「眼高手低」という座右の銘をもっておられます。その意味を私は次のような唱詩にしました。これが唱詩の一例です。

私は人の世のために役立つような
立派な科学者となるために
高い目標をみつめて
手は低いところで
コツコツと地道な研究にはげもう!

このような唱詩を自己暗示のことばとして毎日唱えると、自然に信念は強くなり、理想が牽引力となり、科学をめざす若い人が育つにちがいありません。


■「般若心経」を自己暗示の唱詩にする

むつかしい般若心経の意味がスラスラ分かる人は、原典を唱えるのもよいでしょうが、分かりやすい現代文で真意をとなえると、自己暗示力によって、いっそう「空の思想」を自分の信念にして、頼もしい自分になれるでしょう。

一切空
物には実体はなく、一切は空である。
人がふつう感覚しているものは、すべて空である。
人がふつう思ったり考えたりしているものは、すべて空である。
人が意志しているものも、すべて空である。……(以下略)

******

このように、ことばには驚くべき暗示の力があります。そしてそれは多くの人がすでに気づいていることです。にもかかわらず、多くの人はなぜ自己暗示にことばの力を活用しないのでしょうか。おそらく、まわりにそのような人がいないからにすぎないのではないでしょうか。

ことばの自己暗示とは、自分で自分を励ますことです。自分の心を喜ばすことです。ことばを自分にむかって発したその瞬間に、自分の心がそのことばどおりに変化していきます。真剣に、毎日くりかえし実践すれば、その驚くべき魔法のような効果が必ずや実感できるはずです。

自分の人生を変えられるのは他人ではありません。ましてや一冊の書物でもありません。この世でたったひとつ、自分自身の「ことば」だけです。

日々の仕事の悩みや不安で疲れた自分の心を自分自身で大いに励ましてやろうではありませんか。


(source:president 2012.10.5)



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by nanasan1029 | 2012-10-05 23:04 | 発想法・勉強法
読書とは仮想ディベートだ!2大賢人に学ぶ「メモ、ノート、記事の切り抜き、クリッピング、本への書き込み方法」 …【キーワード】:#読書 方法, #読書 記録 方法, #読書 メモ 方法, #読書 効果, #クリッピング, #スクラップ

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書くことで「思考のタネ」がつくられる! 畑村創造工学研究所代表の畑村洋太郎さん、経営コンサルタントの小宮一慶さんが明かす目標具現化への必須テクニックとは――。

a0028694_9205259.gif手近な資料である新聞記事の整理にも、両氏の個性が垣間見える。

小宮さんの場合、気になる記事は切り抜いてスクラップしているが、クリアファイルで分類したり、同じテーマのもの(日経新聞の「経済教室」など)をマグネットつきのクリップで束ねるだけのこともある。移動中に興味ある記事を見つけたときは、新聞紙の上部を少しだけ破いておく。あとでそれを目印に記事を切り抜けば、探す手間が省けるからだ。

15社の顧問先を抱え、年間200本以上の講演をこなす小宮さんの毎日は超多忙。地方への出張も多い。こうしたちょっとした工夫で時間と手間を節約し、効率よく仕事をこなしているのだ。

一方、工学博士である畑村さんのスクラップ法はあくまで緻密である。失敗に関する記事の気になる個所に赤線を引き、50年にわたって愛用する東大のレポート用紙、通称「電気レポート」に貼ってファイリング。自身が統括する「失敗知識データベース整備事業」(科学技術振興機構)の一環として、コメントつきでデータベース化している。

ちなみにこの「電気レポート」は、電気工学科のレポート用紙としてつくられたもの。縦横に罫が引いてあり、文字も図表も記入しやすい。
先の「見学記」はもちろん、畑村さんは、ちょっとしたメモにもこの紙を使っているが、いかなる用途でも、右上に日付を打つのがお約束。畑村研究所では、すべての資料が時系列で管理されているからだ。対して小宮さんは、テーマ別にメモや資料を整理しているといえるだろう。


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写真は小宮さんの蔵書


a0028694_9205259.gifそんな両氏に共通するのが、読書メモの方法である。

専用のノートをつくるのではなく、本に赤線を引き、感じたこと、考えたことを直接書き込んでいく。「『読みながら線を引く』といいますが、それはちがう。読んで大事だと思うから線を引く。つまり線を引いた個所は2回読んでいるということ。一旦読み終わったあと、赤線の部分だけを追いかければ、その本のエッセンスが短時間で頭に入ります」と畑村さんは話す。

また、本に自分の考えを書き込むのは「著者と議論をする」ようなもの。読書とは一種のディベートだというのが、畑村さんの考え方なのだ。しかも、その“仮想ディベートの相手”と、後日、実際に会うこともある。『吉野家の経済学』の著者、吉野家の安部修仁社長と知り合いになった際は、畑村さんの書き込みに、安部社長本人が興味を示した。頼まれて本を貸し出したところ、「今後、自分が何をやるべきか、先生の視点から学ばせてもらった」と、感謝されたという。
(president 2012.9.23)


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by nanasan1029 | 2012-10-01 17:04 | 発想法・勉強法