超レア・2色の『ロブスター』を発見!! (1億匹に1匹)
2012年 11月 05日
【11月2日 AFP】米マサチューセッツ(Massachusetts)州セーラム(Salem)沖で、体の真ん中から右側がオレンジ色、左側が黒色にきれいに色分けされたロブスターが釣れ、ちょうどハロウィーンカラーということで10月31日に地元のニューイングランド水族館(New England Aquarium)に寄贈された。来月から一般公開される。
珍しい色合いのおかげで熱湯に放り込まれる運命を回避したこのロブスターは、重さ450グラムのメス。ニューイングランド水族館によれば、殻の色が2色に分かれたロブスターは5000万~1億匹あたり1匹の割合で出現するが、今年は通常よりも出現率が高いという。海洋生物学者らは、受精卵が細胞分裂する際に原因があるとみている。
(source:afpbb2012.11.2)
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ロブスター(Lobster)は、狭義にはエビ目(十脚目)・ザリガニ下目・アカザエビ科(ネフロプス科)・ロブスター属(Homarus)に分類される甲殻類2種を指す。
ザリガニ下目、ひいてはエビ類としても最大級の大きさで、西洋料理では高級食材として扱われる。食材名としてはフランス語の"Homard"に由来する「オマール」(オマールエビ)、「オマールロブスター」と呼ぶ他、和名の「ウミザリガニ」などの呼称も使われる。
広義の「ロブスター」は、イセエビやアカザエビなども含めた大型の歩行型エビ全般を指す総称で、淡水産ザリガニ類のマロンや、鑑賞用に飼育されるショウグンエビ類(アナジャコ上科・アナエビ科に属し、ザリガニ下目ではない)なども含む。ちなみにイセエビ類は英語でスパイニーロブスター("Spiny lobster"、棘のあるロブスター)と呼ばれる。
種類
ヨーロピアン・ロブスター H. gammarus (Linnaeus, 1758) - 大西洋のノルウェーから地中海近辺に分布
アメリカン・ロブスター H. americanus (H. Milne Edwards, 1837) - カナダからカリブ海までの大西洋西岸に分布
ケープ・ロブスター Homarinus capensis (Herbst, 1792) 南アフリカに分布し、これも「ロブスター」として流通することがあるが、市場に出る量は少なく、味も劣るとされている。かつてはこの種もロブスター属に分類されていたが、1995年に一属一種で ホマリヌス属が設定された。
特徴
体長は50cmに達するが、アメリカン・ロブスターは体長120cmに達する個体が漁獲されることもある。
ザリガニ類の例に漏れず、第一歩脚が強大な鋏脚となっている。フランス語名オマール(Homard)、ドイツ語名フンメル(Hummer)はいずれも「ハンマー」の意で、鋏脚がハンマーのように見えることに由来する。ただしこの鋏脚は専ら威嚇に用い、生活孔を掘ったり、餌を採ったりするのは口元の小さな顎脚を用いる。
鋏脚の関節部には数個の棘があるが、体には棘が少なく、体表はわりと滑らかである。2対の触角のうち第二触角は体長よりも長い。体色は暗赤色、灰色から薄い黄色など様々あるが、これは生息する岩場の環境に関係すると言われ、全身が美しい青紫色の個体も存在する。
浅い海の岩礁や砂礫底に孔を掘って単独生活をする。寿命は極めて長く、推定年齢100年程のものも発見されたことがある。
2009年1月9日 ニューヨークでレストラン『シティー・クラブ・アンド・シーフード』を営むキース・バレンティが入手した体重9キロのロブスターが海に返された。バレンティによると、ロブスターの年齢は体重から概算できるとしており、それによるとこのロブスターは約140歳と推定されるという。
利用
籠漁などで漁獲される。ロブスターは獰猛で、仲間同士傷つけ合うことも珍しくないため、水揚げされたロブスターはすぐにゴムバンドで鋏脚を固定され、そのまま市場に出回る。
卵の入った卵巣は珊瑚色をしているためフランス語でコライユ(Corail)、英語でコーラル(Coral)と呼ばれる。ここから良い味が出るため、料理人は特に産卵前の雌を求める。産卵して卵を腹部に抱えているロブスターの卵巣は小さく縮んでおり、目につきにくい。カニなどの「みそ」にあたる中腸腺も賞味される。
肉は白く、イセエビよりも弾力があり、むしろタラバガニに近い質感をしている。洋風料理では、茹でるか蒸すかしてレモン汁や溶かしバターをつけて食べるほか、縦に半割りしてグリルまたはローストされる。ビスクというスープにすることもある。流通網が発達した20世紀末頃からは日本にも輸入されている。
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